訪問看護向けSaaSで成長「eWeLL」AI機能やBPaaSで顧客単価も拡大中

eWeLL

在宅医療(自宅で療養する医療)の重要性が増す中、その一翼を担う訪問看護の現場には長年解決されない課題が横たわっていました。多くの訪問看護ステーションでは記録業務や請求業務が煩雑で、手書きの紙カルテに頼るアナログな運用が根強く残っていたのです。

スタッフの数も限られ、看護職員が5人未満の小規模事業所が全体の半数以上を占めるなど効率化が難しい構造にありました。こうした痛みを解消しようと、2012年に大阪で創業したのが今回取り上げるeWeLL(イーウェル)です。

2014年にリリースしたクラウド型電子カルテ「iBow(アイボウ)」は、訪問看護の現場ニーズに沿って開発されたサービス。従前は手書きだった訪問看護記録に対し、タブレットなどで患者宅から直接記録・閲覧できる環境を実現しました。

2022年に東証グロース市場への新規上場を果たした同社は、株式市場での評価も上々です。2024年末時点で全国の訪問看護ステーションの約17.5%にあたる3,028事業所が導入。収益性も高く、時価総額は380億円にのぼります。

訪問看護専用のクラウド電子カルテ

続きを読むには

Strainerプレミアムに
ご登録いただく必要があります。

初回30日間無料体験実施中!

無料で続きを読む
または
ログイン